【新聞ウォッチ】ホントかな? 景況感、全地域で上向き、高級外車も絶好調

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2013年4月16日付

●内閣支持74%に上昇、本社全国世論調査(読売・1面)

●景況感、全地域で上向き、日銀報告、1月判断から一転(朝日・1面)

●1000万円超え高級外車好調、2~5割増、一足先にデフレ脱却?(産経・10面)

●直球緩球:マツダ社長・山内孝氏、メキシコを輸出拠点に(産経・11面)

●EPA交渉初会合、対EU、自動車が焦点に(産経・11面)

●グーグル表示禁止、検索予測機能で名誉毀損、東京地裁命令(東京・1面)

●都営地下鉄、24時間運行、3大都市圏に新特区(日経・1面)

●いすゞ東南アジアで整備,シンガポールに拠点設立(日経・15面)

ひとくちコメント

日本銀行が公表した全国各地域の景気動向に関する「地域経済報告」(さくらリポート)によると、全ての地域での景気判断を1月の前回報告から上向きに引き上げた。全地域そろっての上方修正は昨年7月以来、3四半期(9カ月)ぶりだそうだ。

朝日が1面トップ記事で報じたほか、各紙も「景気判断上げ全地域で」(読売)などと、大きく取り上げている。具体的には、百貨店で高額品の販売が堅調なことや、自動車の販売が好調だという。

産経によると、1000万円を超える高級輸入車の販売が伸びていると報じている。それによると、「マセラティ」が昨年度の国内新車販売が前年度比23.7%増、「フェラーリ」も45.7%増などと「他業界より一足早く、デフレ脱却の動きが出ているのかも知れない」との関係者の話を取り上げた。

また、朝日は「びっくりした。やったねぇという感じ」「非常に好感を持って受け止めている」。東海地域の経済を支えるトヨタ自動車の経営陣が満面に笑みを浮かべたコメントを紹介した。

先週末、東京・西新宿のシティホテルの高層階にある日本料理店で会食する機会があったが、夜7時過ぎになると店内は家族連れやカップルなどの客でほぼ満席状態。ここ2~3年は見られない光景だった。

しかし、である。「中小企業には恩恵がまだ及ばず、地域ごとの差も残る」と朝日は指摘する。「円安」「株高」で格差社会が一段と鮮明になってきたとも言えなくもない。

《福田俊之》

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