川崎重工、韓国・現代重工から発電容量25.2MW蒸気タービン発電設備1基を受注

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川崎重工業は4月2日、韓国の現代重工業から、韓国の熱・電力販売供給事業者であるハンジュ・コーポレーション向けに発電容量25.2MW蒸気タービン発電設備1基を受注したと発表した。

ハンジュ・コーポレーションは、韓国蔚山市の石油化学産業団地内に石炭焚きボイラーと蒸気タービン発電設備で構成されたコージェネレーションプラントを展開、産業団地へ熱(蒸気)と電力を供給している。現在、プラントのエネルギー効率改善を目的に、主要設備の更新プロジェクトを進めている。

川崎重工は、プロジェクトで新たに設置するボイラー・蒸気タービン発電設備の建設工事を請け負う現代重工業に蒸気タービン発電設備を供給する。蒸気タービン発電設備の納入開始は今年12月で、プロジェクトの完了時期は2015年3月の予定。

今回受注した蒸気タービン発電設備は、タービン排気を蒸気として利用する背圧式と、タービンの中間段落から蒸気を取り出す抽気システムを組み合わせた仕様で、25.2MWの電力とともに、多様な条件の蒸気を石油化学産業団地に供給する。

川崎重工は1956年から産業用蒸気タービンの製作を開始し、現在までに350基を超える蒸気タービン設備を納入した実績を持つ。韓国向けとしては42基を納入した。これらの実績に加えて、同社製蒸気タービンの性能やライフサイクルコスト、アフターサービスなどが総合的に評価されたことが今回の受注に結び付いたとしている。

《レスポンス編集部》

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