【ボルボ V40 T4 試乗】“これがいい”と思わせられるベースモデル…島崎七生人

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ボルボ V40 T4
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ニー・ロク・キュウ(269万円)の実に意欲的な価格設定が注目の『ボルボV40 T4』。ベースモデルながら「これでいい」ではなく「これがいい」と思わせられるグレード、である。

何といってもいいのは、走りが颯爽としていること。上位の「SE」とエンジン(1.6リットルターボ)とミッション(6速デュアルクラッチ)は共通なので、動力性能にはまったく不満がない…どころか、十分に俊足なのは「SE」と同じ。違いはタイヤサイズで、205/55R16(「SE」は225/45R17)を装着。街中での乗り心地は快適だし、山道を駆け抜ける際のフットワークも軽やかさベースの気持ちのいいもの。最小回転半径が5.2mとグッと小さいことも嬉しいところだ。

インテリアもプレーンだがチープさは微塵も感じない。特徴的なセンターパネルが見慣れたメタル調の加飾ではなくチャコールパネルとなるが、表面は塗装処理され、質感で見劣りしない。テキスタイルのシート表皮もサラッとした感触で、愛着をもって日常的に接するにはちょうどよいチョイスだ。なおメーターは「SE」と同じデジタル液晶。これは事情が許すなら、本国にはあるというアナログメーターでもいいとも思う。

長いが書いておくと、歩行者検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システムの機能をもつ「ヒューマン・セーフティ」を含む「セーフティ・パッケージ」も、もちろん選択可能となっている。

ちなみにルックスは専用のアルミホイールのデザイン(とサイズ)が異なる程度だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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