WRCは3月27日、マシュー・ウィルソンらによってM-スポーツのニューモデル、フォード『フィエスタR5』が、6日間に渡る舗装路と砂利道での走行テストを無事に終えたことを伝えた。
1.6リットルターボエンジンのフォード『フィエスタST』をベースにしたR5は、新開発のロール・ケージ、燃料タンク、電装系、R5の規定に則して修正されたエアロパッケージの他、新しいトランスミッション・システムとM-スポーツによって開発された32mmのリストリクターを持つ新しいエンジンを搭載する。
イギリスでの砂利道上でのテストの後、M-スポーツのドライバーであるウィルソンとエルフィン・エバンスは先週の火曜から金曜にかけて北スペインで舗装路上でのテストを行い、さらに日曜から月曜にかけて南フランスのフォンジョクスで、粗い砂利道上でのテストを行った。
「それ(テストの結果)はとても励みになった。実のところ車は僕を驚かせた。なぜならそれは僕達の最初の適切な舗装路テストで、4日間でほぼ1000キロメートルの走行を行う事ができたからだ。また、僕達はカタルーニャのラリーステージを含む、とても良い路面の混合を使うことができた」とマシュー・ウィルソンは満足気に語った。
R5はワールドチャンピオンシップへのデビューを、8月にラリー・フィンランドで飾る予定だが、それまでに幾つかのレースでゲスト出演をする可能性もある。