全日本選手権スーパーフォーミュラは、3月26日の今季選手権概要発表会および韓国大会調印式において、来季採用に向けてイタリアのダラーラ社が開発中のニューマシン「SF14」のイメージイラストを報道関係者に配布した。
フォーミュラ・ニッポンからスーパーフォーミュラへと名を改めた今季ではあるが、使用するワンメイクマシンは採用5年目のFN09(新名称はSF13)。今季がこのマシンでの最終シーズンとなり、来季からSF14へと移行、エンジンも現行の3400cc V8自然吸気から、2000cc 直4・直噴・ターボの新ユニットへと変更されることになる(来季もトヨタとホンダがエンジン供給続行予定)。
現行のSF13は米国スウィフト社(日本人初のインディ500出走ドライバーだったヒロ松下氏が率いるコンストラクター)の設計・開発だったが、SF14はイタリアのダラーラ社が担当。世界最大手の量産レーシングカーコンストラクターとして知られるダラーラ社らしく、最近のF1トレンドを盛り込んだような形状のサイドポンツーンや空力パーツなどが印象的なイメージイラストとなっている。
今年の7月10~11日には富士スピードウェイでのシェイクダウンが予定されていることも公表されており、開発が順調に進んでいることを窺わせるSF14。今季合同テストでは現行SF13が新スペックタイヤ(ブリヂストン製)で驚異的なタイムアップを果たし、鈴鹿では1分36秒台に踏み込むなどして話題となっているが、スーパーフォーミュラのシリーズ運営団体JRPは、SF14で鈴鹿1分35秒台を想定している。
F1に迫ろうかという速度次元で展開される激闘をアピールポイントに、スーパーフォーミュラはアジア最高峰シリーズとしての確立を目指す。