インディカー・シリーズの開幕戦決勝レースは3月24日、セントピーターズバーグの市街地コースで行われ、KVレーシング・テクノロジーのトニー・カナーン選手とシモーナ・デ・シルベストロ選手は共に4位と6位でフィニッシュし、好調なシーズンのスタートを切った。
2年前の同じレースでカナーンを追い詰めて表彰台を狙ったのはデ・シルベストロだった。結局彼女はそのレースで4位に終わったが、競争力の高さを見せたことで一躍メディアの注目の的となった。
そして今年の開幕戦でチームメイトとなった2人は再び表彰台をかけて争い、レース終盤に3番手を走っていたデ・シルベストロのファイアストーンタイヤがグリップを失い、コーナーで大きく膨らんだところをカナーンがイン側をついて先行し、結局のところ表彰台には届かなかったが4位でフィニッシュした。
「4位と6位でフィニッシュできて、KVレーシングの皆にとって本当に良いシーズンのスタートとなった。車はコースにある間は完璧だった。ただ一つの問題は最後のピットストップの際に、ニュートラルにシフトできなかったことだ。その結果順位を3つ落とすことになり、4位でフィニッシュするために今少しの労働力を必要とした」とカナーンは語った。
一方のデ・シルベストロは「我々にとって良い週末だった。不幸なことに、最後に私達は幾つかのポジションを失った。しかし私達はこの4位と6位という結果を喜んで良いと思う。ウィル(パワー)やヒンチ(ジェームズ・ヒンチクリフ)らと、ずっと先頭集団を走れてとてもクールだった」とレースを振り返った。