日本に4月13日より導入される、フォード『フォーカス』は、走りとともに燃費向上への工夫もみられる。
搭載されるエンジンは、Ti-VCT(吸排気独立可変バルブタイミング)と直噴を組み合わせた2リッターデュラテックエンジン(最高出力170ps、最大トルク20.6kg/m)だ。「パワフルな加速感、それから、低燃費を両立したエンジンです」と同車試乗会で述べるのは、フォード・ジャパン・リミテッドマーケティング部の野口美生氏。
トランスミッションは、フォードではパワーシフトと呼んでいる、デュアルクラッチ方式の6速オートマチックトランスミッション(ゲトラグフォード製、乾式単板クラッチ)を採用。マニュアルモードも楽しめるように、セレクトシフトトランスミッションが搭載される。これはポジションを“S”にし、セレクトレバーについているサム(親指)スイッチでマニュアル操作を可能とするものだ。
燃費改善対策として、フォーカスにはアクティブグリルシャッターが採用された。これは、エンジン冷却の必要性に応じて、ラジエーター前に取り付けられたシャッターを自動で開閉するシステムだ。これにより、空気抵抗の低減とともに、エンジンの暖機時間の短縮にもつながり、燃費改善とCO2削減に貢献している。
また、ドライバーへ燃費改善運転を促すものとして、エコモードが搭載された。野口氏は「アメリカで実施したフォードの内部試験で、運転スタイルを改善するだけで、平均約24%燃費が改善する結果があるのです」と語る。これを踏まえ、燃費改善につながる運転が出来ているかを、メータークラスター内に葉っぱの枚数(最高5枚)で表示する。その評価項目は2つだ。「ひとつは、アンティシペーション。周囲の交通状況を意識した運転が出来ているかで、主にブレーキングです。そして、スピード。加速減速が無駄なく一定であるか。これらは燃費の改善に大きく影響を及ぼすことからこの2項目を葉っぱの枚数と注意ポイントをお知らせします」。因みにこの2項目両方5枚の葉っぱを出すと、Ford Ecomord Very Good! ECO Championと優勝カップのアイコンが表示される仕組みである。