日本自動車工業会は3月15日、日本政府が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)交渉への参加を表明したことについて「歓迎する」との豊田章男会長コメントを発表した。
会長コメントではTPPによって「経済連携が高い水準で実現することにより、アジア太平洋地域における自由な貿易の進展と、投資、貿易円滑化、知的財産権保護をは始めとする幅広い分野で、共通したルールづくりなど、ビジネス環境の整備が期待される」と評価。
ただ、今回の日本のTPP交渉参加を前に、日米両政府で、は日本から米国へ輸出する自動車の関税を当面維持することで合意しており、日本の自動車業界に恩恵はほとんど無い。
このため、豊田会長コメントでは「自動車分野においても、日本にとって真に利益がある協定の早期実現に向け、引き続き日本政府の積極的な取り組みをお願いしたい」とし、関税を維持する時期など、今後の交渉に期待感を示した。