日産自動車の中国現地法人は3月4日、2月の中国における新車販売結果を明らかにした。商用車や、輸入車、現地合弁の東風日産を含めた2月の総販売台数は、約5万8200台。前年同月比は46%減と、2か月ぶりに前年実績を下回った。
中国では2012年9月中旬、日本政府の尖閣諸島国有化発表に反発する大規模なデモが発生。その後、日本車に対する買い控えの動きが出た。この影響で、日産の中国新車販売は、前年同月実績に対して、9月35.3%減、10月40.7%、11月29.8%減、12月24%減と、大幅な落ち込みが続いていた。
しかし、日産の2013年1月中国販売実績は、前年同月比22.2%増と、5か月ぶりに回復。これは、昨年1月、中国では大型休暇の旧正月(春節)があったのが大きい。今年の旧正月は2月。そのため、ディーラー稼働日が昨年よりも1週間少なく、日産の2月中国販売は、その影響で前年同月比46%減と落ち込んだ。
日産の2013年1-2月中国新車販売台数は、前年同期比14.1%減の約17万4000台。同社は2012年、中国でおよそ118万1500台を販売。前年比は5.3%減と、2003年に中国で現地生産を開始して以来、初めて前年実績を下回っている。