ボーイング民間航空機部門のレイモンド・コナー社長は2月28日、来日して太田昭宏国土交通大臣、国土交通省の田村明比古航空局長と面談し、運行停止となっているボーイング787型機の対策などを説明した。
コナー社長は太田大臣と30分程度面談し、787型機の一連のトラブルで航空会社、航空利用者に対し不便をかけたとして陳謝した。
太田国土交通大臣からは、日本の航空会社が多数利用する787型機に一連の事案が発生したことは「遺憾」と表明した。その上で、日本国民も高い関心を持っており、日本の航空利用者から安全と安心の両面が求められていることから、787型機の運航再開のためには、万全な再発防止策が図られる必要があることを伝えた。
コナー社長は、是正措置案の概要について説明をするとともに、交通分野では「安全が最優先」であり、航空当局、航空会社、航空利用者が787型機の安全性を確信し、運航再開できるよう、取り組んでいくと発言した。
一方、田村航空局長とは60分程度面談、コナー社長から787型機の安全対策について説明、意見交換した。
ボーイングでは、787型機に搭載しているリチウムイオンバッテリーの発火を防ぐための措置を決めて当局に説明しているが、詳細は公表していない。