東京メトロ、ベトナムで地下鉄運営組織設立を支援

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ハノイ都市鉄道建設事業(2号線・2A号線・3号線)の概要
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東京メトロと日本コンサルタンツ(JIC)は共同で、国際協力機構が行う「ベトナム国ハノイ市都市鉄道規制機関強化及び運営組織設立支援プロジェクト」を受注し、同機構と契約を締結した。

現在、東南アジア新興国の中でも、特に経済成長が著しく、都市の急激な人口増加とエリア拡大が進むベトナムの首都ハノイ市は、2009年の人口が644万人に達し、都市部を中心に道路交通量が急増、慢性的な渋滞発生などの問題が起こっている。

同市の人口は、2020年には800万人規模になると予想されており、今後、これら都市交通問題は深刻になることが見込まれ、都市の持続的な発展のために、骨格となる都市高速鉄道の整備が喫緊の課題となっている。課題を解決するため、現在ハノイ市では、運輸交通マスタープランに基づいて鉄道路線の建設が進んでいるものの、一方で、これら各路線を運営・維持管理する組織の設立が急務となっている。

今回のプロジェクトは、ハノイ市民に喜ばれる便利な都市鉄道システムを構築するため、85年間にわたって培ってきた豊富な都市鉄道運営ノウハウを持つ東京メトロと、海外鉄道事業コンサルタントのJICが共同で、ハノイ市都市鉄道2号線、2A号線と3号線の運営・維持管理組織設立を支援する。

東京メトロでは、これまでも海外からの視察受け入れや海外への社員派遣などを行ってきたが、本格的な海外支援に取り組むのは今回が初めて。支援を通じて、自社の企業価値の向上や人材の育成にも活かすことなどを目指す。

東京メトロは、現地作業チーム10人と事業コーディネートチーム5人、作業支援チーム、学識経験者によるアドバイザーチームによるプロジェクトチームを結成、推進する。

《レスポンス編集部》

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