エアバスは2月25日、アジア太平洋地域の航空会社が今後の20年間で、より大型でエコ効果の高い航空機を世界に先駆けて必要とするマーケットとなるという予測を発表した。
この予測期間でこの地域の航空会社は、合計1兆6000億ドル相当となる9870機の旅客及び貨物航空機を受領し、これは今後20年間でヨーロッパや北米を追い越し、世界中に納入される航空機全体の35パーセントを占めることになる。
同レポートによると、アジア太平洋地域における急速な都市化を反映して、空の渋滞は大都市圏に集中し、大型航空機は空港にとっての効果的な手段となるとみている。その結果を踏まえ、エアバスは今後20年間でアジア太平洋地域が、世界のワイドボディ機の要求の44パーセントを占める約3840機の同カテゴリーの航空機を得るものと予測している。
またエアバスは、ビジネスルートでのワイドボディ航空機の需要が、『A330』や『A350 XWB2』などの2列通路型航空機で3080機、400以上の座席を持つ『A380』のような大型機で約760機に達するものと見込んでいる。