【新聞ウォッチ】懸案のTPPは交渉参加へ、日銀総裁は本命の黒田氏起用へ

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2013年2月25日付

●日銀総裁黒田氏提示へ、政府、週内に、副総裁は岩田規氏則(読売・1面)

●KDDIが新OSスマホ、来年発売へ、独自サービース容易に(読売・7面)

●TPP交渉、首相週内にも参加表明、政府・与党内調整加速(産経・2面)

●東京マラソンに3万6676人、メジャー元年疾走(東京・1面)

●税制チェック、900億円代替財源なく、自動車課税存廃で綱引き、消費者に少ない恩恵(東京・2面)

●内閣支持上昇70%、TPP賛成47%・反対33% 本社世論調査(日経・1面)

●全日空新体制意思決定速く、HD社長伊東氏、事業会社は篠辺氏(日経・9面)

●ニュース一言比、三菱ふそうトラック・バス キルヒマン社長(日経・9面)

●タイで車部品試作、テクノアートなど新工場(日経・11面)

●自転車の事故、円滑に解決、センターあす設立、相談受け付け、裁判外で安く短期間(日経・38面)

ひとくちコメント

晴天の東京の都心を3万6000人余りが駆け抜けるなど、躍動的な休日だったが、政治面でも懸案だったヤマが大きく動き出した。安倍政権が環太平洋経済連携協定(TPP)を締結するための交渉に参加することを近く正式に表明する見通しとなった。

オバマ大統領との日米首脳会談で「あらかじめすべての関税撤廃を約束しない」との共同声明をまとめたからで、米国は日本からの輸入車にかける関税を当面維持する狙いだ。24日の朝刊でも朝日は1面トップで「米、『車は例外』提案、日本車への関税維持」と報じるなど、日本がコメや小麦などの農産物を「例外」にする場合、米国からは車の関税維持を強く求められる。

一方で、「アベノミクス」の実現に向けて、大きな焦点となっている日本銀行の白川方明総裁の後任人事について、政府は最有力候補の元財務官の黒田東彦アジア開発銀行総裁を充てる案を衆参両院に提示する方針を固めたという。

産経が24日の朝刊で「黒田氏に打診」と報じたのに続いて、きょうの読売、毎日、日経が1面トップで追随している。また、副総裁の2人についても、岩田規久男・学習院大教授と中曽宏理事の名前が挙がっていると伝えている。

黒田氏は国際金融に精通し財務官とアジア開発銀行総裁を歴任。人脈も幅広く、経済再生に必要な通貨安定のための海外での調整能力が期待されており、安倍政権が掲げたアベノミクスの大胆な金融政策に同調し、適任と判断した模様だ。“新聞辞令”に狂いがなければ、円安傾向はしばらく継続されるものとみられる。

《福田俊之》

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