マブチモーターが発表した2012年12月期連結決算は、最終損益が63億8500万円の黒字となった。前期は4億6600万円の赤字だった。
売上高は前期比8.1%増の852億5400万円。自動車電装機器用モーターで、ミラー、エアコンダンパー用でシェアを拡大。また、同社が重点強化事業とするパワーウインドウ、パワーシート用などが好調で、増収に寄与した。
営業利益は前期までの材料費高騰が落ち着いたことや販売管理費を抑制した効果で、同64.8%増の50億5200万円となった。経常利益は期末にかけての円安進行で為替差益を計上したことなどで、大幅に改善。同113.3%増の105億1000万円となった。当期純損益も前期に計上した繰延税金資産の取り崩し費用がなくなったことで、黒字転換となった。
通期業績見通しは、自動車電装機器用や玩具用などの需要が高まることを踏まえ、売上高は前期比10.3%増の940億円、営業利益は同38.6%増の70億円とした。経常利益は為替差益を見込んでいないことから、同20.1%減の84億円、当期純利益は同1.3%減の63億円とした。