フランスの自動車大手、PSA プジョーシトロエンは2月13日、2012年の通期決算を公表した。
同社の発表によると、グループ全体の売上高は、前年比5.2%減の554億ユーロ(約6兆9630億円)。一方、最終損益は、50億1000万ユーロ(約6300億円)と、過去最大の赤字を計上。前年の5億8800万ユーロの純利益から一転、赤字決算となった。
赤字決算となった背景は、欧州の信用不安を受けての新車販売の減少。2012年の世界新車販売台数(ノックダウン生産分を含む)は296万5000台。前年比は16.5%減と落ち込む。
このうち、欧州での新車販売は、前年比8.6%のマイナス。地元フランスが前年比13.3%減、イタリアが20.9%減、スペインは14.9%減、ポルトガルが40%減となるなど、大幅なマイナスとなった。
PSAのフィリップ・ヴァラン会長は、「2012年の決算は、欧州の厳しい販売環境の影響を受けた。今後、コストダウンをさらに図り、GMとの連携も深めていく」とコメントしている。