ベントレー史上最速の330km/hを誇る『コンチネンタルGTスピード』が、日本でも発表された。
この最高速を実現するために、エアロダイナミクスが追求された。まずアンダーフロアを平らにし、かつ、車高を標準モデルより、10mm低くした。また、リアスポイラーの形状を変更することで、「最大のダウンフォースが125kgに拡大しました」と同車試乗会会場で述べるのは、ベントレーモーターズジャパンマーケティングPRマネージャーの横倉典さん。
タイヤサイズも20インチから21インチ(275/35)に変更。10本スポークのホイールはねじれ剛性を拡大させるとともに軽量化された。この結果、バネ下の剛性が高まり、かつ軽くなっている。
最も大きな違いはサスペンション周り。「簡単にいってしまうと固く締めあげています」。前述のとおり10mm車高を下げるために、全面的な改良を行った。キャンバー角などの改良とともに、サスペンションの各部位の剛性自体も大きく変えている。一例として、「フロントのスプリングレートは45%、リアは33%固くしています。またリアのアンチロールバーは、53%固くしています。さらに、フロントサスペンションラバーブッシュを62%、リアは70%固くしているのです」という。
しかし、「数字だけで見るとがちがちに固めているような印象を受けますが、実際に乗ってみるとそれほど不快な硬さではありません。また、4段階に硬さを調整できるエアサスを使っていますので、硬くはなっているものの、ベントレーの洗練された走りや快適性を損なわない硬さになっているのです」と語った。