東京ビッグサイトで開催される「東京インターナショナル・ギフト・ショー」には毎年驚くような商品が登場する。今回はドル紙幣を積み上げた椅子が登場した。その額はなんと300万ドル。もちろん本物のお金ではない。ポリレジン樹脂とグラスファイバーでつくったものだ。
「とにかくユニークな椅子をつくろうということで、四六時中椅子のことを考えています。300万ドルの椅子以外にも、3億円の椅子も出しています。どういうわけか、日本でもドルの椅子のほうが人気なんですよ。椅子が少し欠けていますが、そこを埋めてしまうと、ちょうど300万ドルや3億円にならないんです。それに、ちょうど400枚分空いていますので、買った人がそこを本物のお札で埋められるようになればいいという願いもあるんです」と椅子を考案したロータリー・ヒロ(本社・神奈川県平塚市)の杉本弘社長は話す。
同社では、お金の椅子のほかに、ハンバーガーや本、トウモロコシ、ケーキ、タイヤなど10数種類の椅子を販売している。トータルで年間1万5000個ほど売れており、特に米国では人気があるそうだ。一番人気はハンバーガーで、ハンバーガーショップの人が広告用に買っていくそうだ。また、タイヤも男性に評判がいいとのこと。
商品名も「イースね」とダジャレのようで、「ニコッと笑ってもらえるように、楽しさを演出できればいい。これからも次々におもしろい椅子を出していきたい」と杉本社長。価格はどれも7200円。座らなくても、インテリアとして置いておくのもいいかもしれない。