京阪電気鉄道が発表した2012年4-12月期(第3四半期累計)の連結決算は、経常利益は前年同期比53.5%増の158億1100万円と増益となった。
同社では昨年3月24日から6月3日と11月3日から12月2日のすべての土休日にノンストップ京阪特急「洛楽」を運行するなど、旅客誘致を図ってきた。しかし、期中の運輸成績は、旅客数が2億1194万人と、同0.1%の減少となった。これに伴い、旅客運輸収入は372億1000万円、同0.5%減となり、これに運輸雑収を加えた鉄軌道事業営業収益は395億6900万円、同0.5%の減収となった。
バス事業は、昨年4月1日から「ダイレクト エクスプレス 直Q京都」号について京都・交野・なんばを結ぶ区間でも新たに運行を開始したほか、関西国際空港リムジンバス京都線が好調に推移した。この結果、運輸業全体の営業収益は増収となった。
売上高全体は不動産業やレジャー・サービス事業が好調で同7.1%増の2001億8800万円となった。
営業利益は増収効果で同38.4%増の187億9800万円、当期純利益は同41.1%増の96億7400万円と増益だった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。