スズキの鈴木俊宏副社長は2月7日に都内で開いた決算会見で、昨年7月に暴動の発生で約1か月間操業を停止していたインドのマネサール工場について「『雨降って地固まる』というような良い傾向になっている」との見方を示した。
鈴木副社長は「暴動前に比べると同じ従業員数でも生産台数が上がっている。生産効率でも1割~1割5分良くなっている」と評価した。
その一方で「暴動の原因がまだまだはっきりしてない、つかめてないというところもある。これについては工場長始めとする経営幹部と労働者のコミュニケーションをしっかりとっていく。何か変化があれば迅速に対応するということで現在取り組んでいる」と述べた。
また鈴木副社長は会見後、一部報道陣に対しインド市場について「ちょっと踊り場がやはりくると思っている」としながらも、「戦略の変更自体はない。うちの得意なAであるとかB(セグメント)といったようなところは、まだまだ底堅いと思っているので、そういうところでやってくというのが基本」と語った。