新型マツダ『アテンザ』は、デザインや走りだけではなく、安全面においても力を入れて開発された。
同社商品本部 新型アテンザ開発担当主査の梶山浩氏は試乗会場において、マツダの安全の考え方である、マツダプロアクティブセーフティについて、「マツダは人を理解、信頼、尊重する考え方にこだわって、安全性を進化させています。安全に運転するために、認知、判断、操作の各ステップで適切に行動することが重要です」とし、「夜間や悪天候など環境が変化しても、正しい認知、判断をサポートすることで、安全に安心して運転してもらいたいと考えています」という。そして、そのベースにあるものが、最適なドライビングポジションによる視界、視認性などである。
最適なドライビングポジションのために、新型アテンザはエンジンを10度傾けると同時に、従来よりもエンジンとタイヤ位置を50mm前方に移動させることで足元にスペースを生み出した。エンジン搭載位置とタイヤが前方へ移動することにより、ホイールハウスの室内への張り出しが減少。それにより、アクセルペダルをより外側へ移動することが出来たことから、アクセルペダルとブレーキペダルの理想的な間隔を確保できたのだ。
そのアクセルペダルは、「足首の動きと同じ軌跡を描き、疲れにくいオルガン式を採用しています。かかとを常に同じ位置に置くことが可能となり、ドライビング中にアクセルペダルの位置を確実に把握できます」。ドライビングポジションをより理想的な形に近づけ、安全・安心なペダル操作環境を生み出したとしている。