東海ゴム工業が発表した2012年4~12月期(第3四半期)の連結決算は、売上高が前年同期比8.2%増の1935億7100万円、営業利益が同18.0%減の620億円、経常利益が同17.1%減の644億7000万円の増収減益となった。
主要取引先とする自動車業界は、新興国や米国でおおむね販売が好調に推移したほか、国内でも政府の環境対応車普及策である「エコカー補助金」効果で自動車生産台数が前年同期比でプラスになった。一方で、円高による輸出コストの増大や、領土問題に伴う反日感情の悪化による中国市場でのシェア低下などが業績を圧迫した。
このような状況下で、同社グループは、グローバルでの製造・販売網拡充による新規市場参入とシェア拡大に取り組むとともに、原材料・部材の調達経費圧縮や国内拠点の集約、物流システムの効率化などコスト削減策を推進し、収益力の高い経営体質の構築に注力した。、四半期純利益は23.8%増の352億7000万円と大幅増益となった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。