日野自動車は、1月5日から1月20日(現地時間)にペルー〜アルゼンチン〜チリ間で開催された、ダカールラリー2013のトラック部門「排気量10リッター未満クラス」で優勝し4連覇を成し遂げるとともに、初参戦以来連続22回目の完走も達成した。
日野は、1991年に日本のトラックメーカーとして同ラリーに初参戦。1997年には3台出場し、史上初の同部門総合1・2・3位を独占。その後も、1996年に創設された排気量10リッター未満クラスで13回中12回の優勝を果たすなど、トラック部門の雄として活躍を続けている。
今大会で日野は前回に引き続き、同ラリー史上最多の31回連続出場となる菅原義正氏と、次男の菅原照仁氏の親子ドライバーが率いるチームスガワラとともに、「日野チームスガワラ」として2台の「日野レンジャー」で参戦。日野本社で車両を製作し、全国の日野販売会社から公募により選抜した4人のメカニックを派遣。また、現地の販売代理店が車両の整備拠点を設営するなど、グループ一丸となって挑戦した。
その結果、排気量が倍近くもある車両が多数参加したトラック部門全75台のうち、菅原照仁氏が排気量10リッター未満クラスで優勝し4連覇を達成、総合では19位となりった。また、菅原義正氏は同ラリーで日野として初めて電子制御(コモンレール式)エンジンを搭載した車両で参戦し、排気量10リッター未満クラス4位、総合31位でゴール。第4ステージの砂丘では16台抜きの快走を見せるなど、次大会に向けて同エンジンのポテンシャルの高さを披露した。