マレーシアの原子力発電所計画に遅れ、福島第1原発事故の影響で

原子力事業の推進母体、マレーシア・ニュークリア・パワー公社のモハマド・ザムザム最高経営責任者(CEO)は、原子力発電に関する会議で、原発計画に遅れが生じていることを明らかにした。福島第1原発の事故が影響しているという。

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原子力事業の推進母体、マレーシア・ニュークリア・パワー公社のモハマド・ザムザム最高経営責任者(CEO)は、原子力発電に関する会議で、原発計画に遅れが生じていることを明らかにした。福島第1原発の事故が影響しているという。

政府は当初、増加する電力需要に対応するため、2021年までに1基を建設し、その1年後に第2号機を建設すると発表していた。

ザムザム氏によると、事業化調査を6カ月間、延期した。現地調査を強行すれば反対運動を招く恐れがあるためだ。このため建設は21年より後になる見通しだという。
ザムザム氏は、豪州の資源会社ライナスが操業を開始したレアアース工場に対する住民の不安も考慮したと語った。工場では放射性破棄物による汚染が懸念されている。

小栗 茂

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