パナソニックは、CES2013においてEV向けの充電器、DC-DCコンバータ、ジャンクションボックス、駆動系インバータをタワー型に一体化したモジュールボックスを出展した。配線が目立たず、軽量化にもメリットがあるとして自動車メーカーに売り込んでいく。
さらにヒートマネジメントシステムを一体運用できるようになり、充電器などで発生した熱をヒートポンプとして上手に利用して冬場の暖房用エアコンなどに利用する。一体運用は部品の共用化にもつながり、熱管理の最適化も進められ、システム全体のコンパクト化に大きく貢献した。
注目すべきは、組み合わせるモーターは他社部品を使うことを前提にしていることだ。今回のシステムを見ても、モーターの上に一体化したモジュールが載る形で構成されている。これまでインバーターとモーターはセットで開発するのが効率的とされてきた。事実、日産リーフの場合もこれらは内製によって製品化されている。
それに対してパナソニックはモーターまでをモジュールに含めなかった。最大の理由は、モーターよりもインバーターをDC-DCコンバータとを一体化した方が部品の共用化がしやすく、小型軽量化へのメリットが大きいと判断したからだ。
すでにパナソニックは昨年11月、日産リーフに対する充電システムの供給に成功しており、これまでの技術提案型からシステムとして納入する形へと転換していく考えだ。