2012年、カンボジアへの観光客は飛躍的に増加をみせ、予想を20万人以上越える350万人に達した。
Thong Khon観光大臣によると、2012年の最初の11ヶ月で320万人、12月はまだ統計がまとまっていないものの30万人ほどが訪れたという。2011年は280万人だったが、そこから20%以上の増加したことになる。
同氏は、昨年カンボジアがASEAN首脳会議や東アジアサミットの議長国を務めたことに触れつつ、政治的安定と治安の改善を観光客増加の理由に挙げている。また、"Green and Clean"をスローガンに掲げて取り組んできた、沿岸部・内陸部の観光商品の充実やサービスの改善も大きいとした。カンボジアの今後の経済成長によって観光サービスはより充実し、旅行者の滞在日数も長期化することが予想される。
太平洋アジア観光協会のSinan Thourn会長は、中国からの直行便が制限されている今、日本やインドなど、巨大なマーケットとの直行便がなかったことが、さらなる観光客誘致の足枷になっていると指摘している。
将来的には、インドネシアとの直行便や、ACMECS(エーヤーワディ・チャオプラヤー・メコン経済開発)間のシングルビザ発行によるさらなる飛躍も期待されている。