日本ゼオンは、米子会社・ゼオン ケミカルズが、ケンタッキー工場内にてアクリルゴムの生産能力を増強すると発表した。
アクリルゴムは、主に自動車用途に使用される各種オイル周りのシール用や、ホース用のゴム材料として使用されているもの。世界的な自動車生産台数の増加と、長寿命化へのニーズに対応するために需要が拡大してきている。
さらに、最近では低燃費化の動きに対応するために自動車エンジン内での燃焼温度の上昇、ターボチャージャーシステムの採用などが進み、これらのシステムに対応するために、耐熱性・耐油性にすぐれたアクリルゴムの需要がさらに高まっていくと予想されている。
同社では、世界的に拡大するアクリルゴムの需要に対応するために、ケンタッキーにあるアクリルゴム生産工場の生産能力を、2013年7月稼動を目標に、従来の1.5倍に増強させる予定。