GMの欧州子会社で、現在経営再建中のオペル。同社が欧州の工場を含む施設を、GMに売却する可能性が出てきた。
これは12月20日、ドイツの日刊紙、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の電子版が報じたもの。同メディアが独自ソースから得た情報として、「オペルがGMとの間で、欧州内の6施設を売却することで合意した」と伝えたのだ。
オペルは12月10日、ドイツ・ボーフム工場を2016年に閉鎖することを、従業員に通知したと発表。欧州の信用不安を受けて、新車販売が低迷していることによるリストラ策の一環である。
今回、同メディアが報じたオペルの欧州6施設とは、ハンガリーのエンジン工場をはじめ、イタリアの開発センター、ポーランド工場など。GMへの売却により、中期的な経営資金を得るのが目的だという。