フォルクスワーゲングループに属し、チェコに本拠を置くシュコダは12月17日、新型『オクタビア』の量産を開始した。
新型オクタビアは、3代目。シュコダの主力Cセグメントセダンだ。初代モデルは1996年に登場。フォルクスワーゲン『ゴルフ』やアウディ『A3』と車台を共用して誕生した。2004年には、現行の2代目に移行。引き続き、車台はゴルフやA3が基本だ。
新型には、フォルクスワーゲングループが新開発した新型モジュラープラットホームの「MQB」を採用。これは、新型ゴルフや新型アウディA3に続く導入だ。新型のボディサイズは、全長4659mm、全幅1814mm、ホイールベース2686mm。現行型よりも90mm長く、45mmワイド。とくに、ホイールベースは108mm伸びており、室内スペースを拡大させた。
エンジンは、ガソリンとディーゼルの合計8ユニット。中でも、1.6リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」は、最も環境性能に優れる。フォルクスワーゲンの「ブルーモーション」に相当する「グリーンライン」仕様の場合、欧州複合モード燃費29.4km/リットル、CO2排出量89g/km。
12月17日、シュコダは新型オクタビアの量産を、チェコのムラダー・ボレスラフ工場で開始。同工場には改修工事が施されたばかり。新型オクタビアと『ラピッド』の一日当たりの生産能力は、800台から1200台へ引き上げられた。
新型オクタビアは2013年1月後半、欧州市場へ投入。シュコダのウィンフリード・ヴァーランドCEOは、「オクタビアはシュコダブランドの中核をなすモデル。新型は歴代最高の完成度だ」と述べている。