日産自動車の志賀俊之COOは12月12日に横浜市で記者会見し、ハイブリッド車(HV)を2016年度末までに15モデル投入する計画を表明した。開発中のFF(前輪駆動)車用を中心に品ぞろえを増やし、環境対応車の充実を図る。
志賀COOは、同社が16年までに推進中の「日産グリーン・プログラム2016」に関する会見で明らかにした。HVは、新モデルや既存車種のモデルチェンジ車を合わせて15モデルを投入する。このうち、FF車が11モデル、FR(後輪駆動車)は4モデルとなる見通し。さらにプラグインHVも1モデル発売する方針だ。
FF車のHVは「近々に投入したい」(志賀COO)方針であり、13年以降順次発売していく。日産はこれまで本格的なHVとしてはFRの『フーガ』と『シーマ』の高級車に設定している。
志賀COOはHVの拡充について「内燃機関の進化にも取り組んでいるが、その限界を補うため、HVの普及も進むと考えてきた。その先に電気自動車や燃料電池車によるゼロエミッション車(の本格普及)がある」と述べ、HVの強化は中期的な環境対応策としては既定方針との考えを示した。