ニコ・ヒュルケンベルクは、フォースインディアのポテンシャルがまさに実体化しようというその直前の時期にザウバー移籍を決定した。彼はきっと後悔するだろうというのがフォースインディアの見解だ。
フォースインディアで2シーズンをドライブしたヒュルケンベルクが2013年のザウバー合流を決めたのは10月のこと。シーズンが終わり、フォースインディアはコンストラクターズタイトルでザウバーにわずかに及ばなかったが、終盤戦だけを見るとそのパフォーマンスはザウバーを上回っていたことは事実だ。
フォースインディアのボブ・ファーンレイは、ヒュルケンベルクがチームのラストスパートを待たずに移籍を決めてしまったことが残念でならないと言う。
「夏休み以降のリザルトで見れば、フォースインディアの実力は5位相当です。トップ4との間は大きく開いていますが、それ以外のライバルは、秋以降に全部ふっ飛ばしてやりましたよ」
「ニコが去るのはとても残念です。チームにとって貴重な戦力でしたから。彼が居てくれてとても楽しいチームでしたから、居なくなるととても寂しいですよ」
フォースインディアのラインナップはポール・ディレスタの残留が決まっていて、残り1席は空席だ。シーズン後半、ディレスタとヒュルケンベルクのパフォーマンスにははっきりと差が出ていたが、ディレスタに問題はなかったとファーンレイは強調する。
「シンガポールGP以前はむしろポールが好調で、ニコは悔しい思いをしていたはずです。シンガポールGPで状況が逆転したと私は思っています」