日産自動車の中国現地法人は12月4日、11月の中国における新車販売結果を明らかにした。
同社の発表によると、商用車や、輸入車、現地合弁の東風日産を含めた11月の総販売台数は、およそ7万9500台。前年同月比は29.8%減と、3か月連続の前年実績割れだ。しかし、減少率は9月の35.3%減、10月の40.7%から持ち直した。
日産の中国販売が落ち込んでいるのは、9月中旬、中国で日本政府による尖閣諸島の国有化に反発する大規模なデモが発生。その後、現地では日本車に対する買い控えの動きが出ているためだ。他の日本の自動車メーカー同様、日産の11月中国新車販売も、引き続きその影響を受けている。
日産の2012年1-11月中国累計新車販売は、前年同期比3.3%減の約109万1100台。同社の2011年中国新車販売実績は、前年比21.9%増の101万7700台。2012年の年間販売目標の135万台を達成するには、12月に33万台以上を売る必要があり、目標達成は事実上、困難になった。