日本精工は、クラッチ機能を向上した「高信頼性クラッチプーリユニット」を開発したと発表した。
エンジンのダウンサイジング化が進む中で、ガソリンエンジンの回転変動も増大し、部品の電動化に伴ってオルタネータも大型化している。このため、過酷な使用条件でも高い信頼性を持つクラッチプーリが求められている。
同社は従来から内部設計の最適化に加え、新開発のグリースを採用することで、クラッチ機能を向上させたクラッチプーリユニットを開発した。
低温時、グリースのトラクション性能の向上により、マイナス40度の環境下でもクラッチ係合機能を維持する。また、内部設計の最適化により、係合の際の発熱を最小化、クラッチ機能損失までの耐久性を、従来に比べ約3倍に向上した。
新製品を自動車向けクラッチプーリ市場で拡販を図り、売上として2016年にグローバルで年間24億円を目指す。