この秋に登場した富士通テンのカーナビゲーション、イクリプス『AVN-F02i』および『AVN-G02』は、エントリークラス(「AVN Lite」シリーズ)とミドル〜ハイエンドクラス(「Vクラス」「Zクラス」)のほぼ中間に位置するモデルだ。
エントリークラスの機能では満足できないが、コストパフォーマンスにもこだわるという、わがままなユーザーのニーズに応えたモデルとなる。
機能的にはミドルクラスに匹敵するもので、DVD再生も可能。地上デジタルチューナーもフルセグに対応した。また少し前に発売された首振り機構付き9インチ後席用リアモニター『RSE0912』にも対応するなど、拡張性にも優れていることもポイントだ。
これに加え、専用のiPhoneアプリケーションをナビ画面から使えるようにしたことがAVN-F02iの特長となる。iPhone連携とBluetoothを省いたAVN-G02もラインナップされており、非iPhoneユーザーであったり、Bluetoothを利用しないので価格面をより重視する方への選択肢を用意することも忘れていない。イクリプスでは、AVN-F02iの登場にあわせ「Drive Port」というランチャーアプリケーションをリリースし、iPhone連携機能の利便性を大幅に高めた。
「F02i」の地図・データには圧縮率の高い「Lフォーマット」を採用。8GB容量だが、従来の16GB相当のデータを収録しているという。地図はシンプルであるものの、視認性には優れていることが特長となる。交差点拡大図は単に縮尺を上げるだけではなく、主要交差点にはイラストが用意されている。音声案内も的確で、曲がるべき交差点を見落とすようなことはない。さらに3Dハイブリッドセンサーと高低差データの採用により、精度の面でもミドルクラス以上のナビに匹敵する性能を得た。
モニターサイズは7インチのワイドVGA(800×480)で、バックライトには高輝度LEDを使用している。上位モデルと同じ画像プロセッサ「ヴィヴィットビュープロセッサ3(VVP3)」を搭載しており、直射日光が当たった際に画面のコントラストを調整し、見易さを自動的に補正する機能も組み込まれている。