ルノー『メガーヌ』はVW『ゴルフ』などと同じCセグメントの実用車だ。ところが、まずデザインがいい。アヴァンギャルドだった先代とは打って変わって、しっとりと魅せるのが現行型といったところか。優雅かつ大胆な面の張り、そこに引かれる各部のナイーブなキャラクターラインが非常に味わいがある。ゆったりと丸みを帯びたリヤエンドなど、クルマを停めて振り返って眺めてしまうほど。インテリアもシンプルで控えめなデザイン。ソフトパッドを用いたインパネには、メーター、空調パネルなどが整然と配置される。シフト前方のスロットにカードキーを挿し、その横のスターターボタンでエンジンを始動させる方式だ。後席の居住性も問題なし。床からやや高めの座面に腰を下ろすろ、柔らかめのクッションが心地いい。ラゲッジスペースは、深さと奥行きがあり、形状もスクエア。実用を重視しているのはいかにもフランス車らしい。2リットルエンジン+CVT(マニュアルモード付き)は、穏やかなエンジン特性でメガーヌをサラッと走らせる。乗り心地は欧州仕様そのものといった印象で、先代以来のややドイツ車的な剛性感のある味わい。■5つ星評価パッケージング:★★★★★インテリア/居住性:★★★★★パワーソース:★★★★フットワーク:★★★★オススメ度:★★★★島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。
「今までのルノー車にはないデザイン」6代目となった新型ルノー『ルーテシア』、ファンの注目は“F1由来”の技術 2025年9月11日 ルノーは9月8日、IAAモビリティ2025において、新型『クリオ』(…