日野自動車は10月25日、マレーシアに現地企業と合弁で生産会社を設立したと発表した。白井芳夫社長は都内で会見し、現地生産に乗り出すことで現在4割となっている同国でのシェアを5割にまで引き上げる考えを明らかにした。
日野は、現地企業のMBM Resources Berhadと合弁で日野マレーシア製造を設立し、2014年前半からトラック、バスの生産を開始する。現在は、現地企業に生産を委託しているが、自社生産に切り替える計画。
白井社長は「マレーシアでの販売台数が年々増え、去年は小型トラック、中型トラック、バスのシェアがナンバーワンをとった。我々のプレゼンスが高まっているということで、マレーシアに生産拠点を造ることを決めた」とした上で、「生産能力は年間1万台を考えている。マーケットが約2万台なので、1万台の生産によりシェアの引き上げにつなげる」と述べた。
日野は2011年度にマレーシアで小・中型トラック、バス合計で約6500台を販売した。各セグメントのシェアは36~40%という。白井社長は「マーケットの状況は大変良く、ある程度の安定した台数が見込める」としている。