ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲンは10月11日、2012年1-9月の商用車(LCV=軽商用車)の世界新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は40万9300台。前年同期比は4.9%増だった。
市場別では、西欧がギリシャに端を発した信用不安の影響で、前年同期比1.2%増の21万4600台と微増にとどまる。このうち、地元ドイツは2.7%増の9万3700台と、フォルクスワーゲン商用車部門にとっては、引き続き単一国の最大市場に君臨した。
一方、東欧は3万0900台を売り上げ、前年同期比は24.3%増と大きく伸びた。南米は、3%増の10万8100台。アフリカは17.3%増の1万4300台、アジア太平洋地域は1万3300台を売り上げ、前年同期比は59.8%もの伸びを示す。
車種別では、小型ピックアップトラックの『アマロック』が、前年同期比23.9%増の5万8700台と牽引。中/大型バンの『クラフター』も、35.4%増の3万6400台と好調だ。『T5』シリーズは3.6%増の11万9900台。『キャディ』は11万5800台を販売したものの、前年同期比は2.2%のマイナスだ。
フォルクスワーゲン商用車部門のブラム・スコット取締役は、「欧州市場全体の販売環境は厳しいが、我々は堅調な成長を続けている」とコメントした。