トヨタ自動車の伊勢清貴常務役員は、尖閣諸島問題を巡り中国で日本製品の不買運動が表面化していることについて、販売が正常化すればレクサスブランドも「もとのように戻るし、もう少し上にいける」との見通しを示した。
伊勢常務は10月11日に都内で開いた新型レクサス『LS』の発表会後、一部報道陣に対し「レクサスは中国に(車両を)輸出してやっていて本当に認められてきている。しかもハイブリッドもしっかり売れ出した。かつ中国の若いお客さんも来ている」と説明。
さらに「今後、中国も燃費規制が強くなる。そうすると我々レクサスもハイブリッドをしっかり売っていきたい。実はこうなる前にハイブリッドもけっこう売れていたので、そういう意味でレクサスに対する良さというのは本当に認めて頂いているのではないかと思っている」と分析。
その上で「本当にこういう状況さえなくなれば、もとのように戻るし、もう少し上にいけるのではないかと思う」と述べた。ただ販売正常化のめどについては「正直いってわからない」と述べるにとどめた。
伊勢常務はレクサスブランド事業を統括するレクサスインターナショナルのプレジデントを兼務している。