【日産 ラティオ 新型発売】後席はいつでもセグメントNo.1

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日産・ラティオ
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日産自動車は『ラティオ』をフルモデルチェンジし発売を開始した。そのエクステリアデザインは、水平基調に仕上げられている。

そう話すのは、同社グローバルデザイン本部プロダクトデザイン部プロダクトチーフデザイナーの前田敦さん。「韓国車はウェッジシェイプスタイルのセダンをたくさん出してきています。しかし、ラティオは、フォーマリティを考え水平基調にしたのです」と話す。これは中国でのラティオのイメージにもつながる。「立派、プレゼンスがある、自信があると捉えられています。もちろん時代とともにウェッジ方向、ダイナミック方向が格好良いので増えてきてはいますが、小さく見えるとか、自身が無く見えるととなってしまっては駄目なのです」

その中国ユーザーについて前田さんは、「フィットアンドフィニッシュ(取り付け精度や仕上げ精度などの完成品質)をこの10年で相当学んできています。レベルは僕らが思っている以上に上がっているのです」と話す。それは、欧州メーカーなどがこぞって参入しており、街でもBMWやアウディが日本以上に見る機会があるからだ。そこで、目が慣れてレベルが上がっているというのだ。

中国での購入ユーザーは70年代、80年代世代と若い人たちも購入しているという。「彼らは、親孝行をしたいという意識が凄くあります。従って、リアが広いのはものすごく評価されるのです。そこにお父さん、お母さんを乗せても悲しい思いをさせないことが重要なのです」としながらも、「デザインするうえでは一番そこが難しかった。ある程度流麗なデザインをしながら、リアを狭くしないことが重要でしたから」と述べる。

先代はスクエアなデザインで、広さ感や立派さがあって評価されていたと前田さん。「そこはやはり、どんなに時代が変わっても失ってはいけないところで、多分次期型もそういう考えでデザインされていくでしょう」。そして、「後席の広さはこのセグメントで一番になろうとして開発しています。そこがウリですし、このことを何世代も続けて行くことで、そういうクルマを作っているんだなと思ってもらえるようになりますから」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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