気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2012年10月2日付
●野田第3次改造内閣発足、「特例公債」成立に全力(読売・1面)
●ソフトバンク、イー・アクセスを買収、携帯契約数KDDIに迫る(読売・1面)
●中国減速響き踊り場、日銀短観悪化、消費も息切れ感(朝日・8面)
●内視鏡売上高700億円目標、オリンパスとソニー会見(朝日・10面)
●新車販売1年ぶり減少、9月エコカー補助金終了で(毎日・7面)
●スズキ、インド販売13%増、9月暴動前水準に回復(毎日・7面)
●翼くん、寅さん登場、バイク用ナンバー葛飾区交付へ(東京・29面)
●産業界、派遣離れ進む、日産など直接雇用(日経・11面)
●シーテックきょう開幕、家電・IT・車が競演(日経・13面)
●無人で駐車するEV、日産(日経・13面)
●三菱自,オランダ工場、譲渡契約(日経・13面)
ひとくちコメント
9月の軽自動車を含む新車販売台数が前年同月比3.4%減の44万6686台と1年ぶりに前年を下回ったという。中でも、軽自動車は15万8208台で同6.6%増と好調を維持したものの、登録車は28万8478台と同8.1%減と落ち込みが際立つ。
きょうの日経などが取り上げているが、見出しもこれまでの「減速」から「失速」としているのが特徴だ。産経によると「(補助金が終了した)21日まではプラスだった」(自販連)ことから、補助金終了後の反動減が要因とみられる」と分析。日経も「新車販売を下支えしてきたエコカー補助金が9月21日に終了し、さっそく影響が出始めたようだ」と伝えている。
さっそく影響が出始めたといえば、販売店の経営難も目立つ。自宅付近の環8沿線には、国産車ばかりでなく、ヤナセをはじめ輸入車ディーラーが軒を並べているが、最近では、店を閉める販売店も多い。
では、今後の見通しはどうか。自販連によると、「反動減がどの程度あるのか、予断を許さない状況」(産経)と注視。日経は、首都圏の販売店のコメントとして「円高や尖閣諸島を巡る日中の問題などで企業業績が悪化すると、さらに法人需要が減少する可能性がある」と取り上げている。
今月は、自工会主催の「お台場学園祭」も予定されており、メディアなどでもクルマの話題を取り上げるケースも多く波及効果も期待できる。「失速」状態から再び「加速」へとギアチェンジできるかどうか。