ルイス・ハミルトンのメルセデスAMG移籍発表にやや先立ち、マクラーレンからセルジオ・ペレス(ザウバー)の加入が発表された。数週間続いたハミルトンの進路を巡る憶測は、マクラーレン側からの公式発表によって終結したことになる。
過去2年間のザウバーのドライブで、ペレスはポディウム3回という結果とマレーシアGPでは優勝直前という戦績を残してきた。
ペレスの今後については、彼がフェラーリのヤングドライバープログラムに属していることから、マラネロ行きの可能性が最も高いと見られていたが、ルカ・ディ・モンテゼモーロはフェラーリをドライブするには経験不足であるとの発言を繰り返した経緯がある。
マクラーレンはまったく違う評価をしていたことは、2013年のタイトルファイトを任せたことからも明らかだ。
マーティン・ウィットマーシュ(マクラーレン代表)のコメントだ。
「ゴリアテを倒したダビデの故事を例えるのにふさわしいパフォーマンスを評価しました。ポディウム3回に、モナコGPでのファステストラップを見て、われわれはスピードと熱意においてペレスは合格点を示していると判断しました」
「数ヶ月にわたって彼の成長を注意深く観察し、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスの仲間として迎えることを決断しました。今後数年間にわたって、彼の能力を洗練し開発するのがわれわれの責務となるでしょう」
「ジェンソンとセルジオの合流によってマクラーレンは、裾野の広いドライバー構成を得たことになります。ジェンソンは、今やモータースポーツを代表するキャラクターの一人であり、天性のスピードと巧みなレーシングスキルを併せ持った世界中のあらゆるサーキットで勝利を狙える存在です。一方、セルジオのスキルはまだまだ成長段階ですが、われわれは単にスピードを秘めただけではなく、学習意欲の高い素材であると評価しています」