ホンダはハイブリッド車『CR-Z』を一部改良し、9月28日から販売を開始する。CR-Zの開発責任者を務める本田技術研究所の友部了夫氏は「新しい価値を造り上げるというのが、今回のマイナーチェンジの狙い」と語る。
そのひとつが、友部氏が「秘密のボタン」と呼ぶPLUS SPORT System。「(ステアリングに配置された)PLUS SPORTボタンをポンと押して、アクセルをちょっと踏むだけで、V6・3リットル車並みの加速性能が得られる。これはもう体にぐっとGを感じるくらいすごいひきつけになっている」という。
制御の仕組みは「ボタンを押して、アクセルを踏むとDBWがまず全開になり、モーターアシストもフルに15kW出力する。またCVT(仕様車)は変速特性をさらにローギアにもっていうことで、V6・3リットル車並みの加速が一瞬にして得られるようになっている」としている。
アクセルを踏んでいる間はPLUS SPORT Systemが効いた状態が続くが、アクセルを戻したり、山道などで急ハンドル操作をした場合などには解除される。また何度も繰り返すとバッテリー容量が少なくなってモーターアシストができなくなるため、極端な使い過ぎは要注意のようだ。