アウディジャパンは9月23日、同社のミドルサイズセダン『A6』に、ハイブリッドモデル『A6ハイブリッド』を追加、同日より販売を開始した。同社のラインナップでは初めてのハイブリッドモデルとなる。
A6ハイブリッドは、最高出力211ps最大トルク350Nmを発生する2.0TFSIエンジンに、54ps・210Nmを発生する電気モーターを組み合わせた、スポーティで高い効率を誇るパラレルハイブリッド方式を採用している。また、トランスミッションには8速ティプトロニックを組み合わせ、トルクコンバーターの代わりに電気モーターとクラッチが一体になったハイブリッド・ユニットによる前輪駆動とした。
また、最高速度100km/hに達するEVモードも用意、60lm/hであれば最大3kmのEV走行が可能となる。運転状況はインストルメントパネルとMMIモニターに設置された専用ディスプレイに表示され、システムの作動状況を確認することができる。
さらに、制動時のエネルギーを回生するブレーキ回生システムも採用。バッテリーは1.3kWhの電力を蓄電し、39kW相当の電力を供給するリチウムイオンバッテリーをラゲッジコンパートメント下の、衝突時に影響を受けにくい場所に搭載している。
これらの技術により、13.8km/リットルのカタログ燃費を達成している。
同社によると、A6ハイブリッドは、「イノベーション・リーダー・スルー・プログレス・テクノロジー」をコンセプトに、アルミ素材を全体の20%以上使用し軽量化したモノコックボディをはじめとするイノベーティブな技術、直噴エンジンやスタートストップシステムの搭載による環境性能とスポーティドライブ、最高級レザーインテリアなどによる高い品質基準を実現したモデルという。
同社の大喜多寛代表取締役社長は、A6ハイブリッドについて「2012年内の販売目標は250台を想定、A6ラインナップ全体のうち20〜25%を占めることになると思う」と述べた。
A6ハイブリッドの価格は690万円。