【VW up! 発表】国産スモールカーユーザーに積極的にアプローチ

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10月1日より発売が開始されるVW『up!』は、エントリーモデルのmove up!の2ドアと4ドアと、上級グレードのhigh up!(4ドアのみ)の、2グレード3ボディタイプが導入される。

まずmove up!は、「エントリーモデルであっても、シティブレーキエマージェンシーをはじめ、数々の安全装備、更に必要な快適装備は全て標準としています」とフォルクスワーゲングループジャパンマーケティング本部長の正本嘉宏氏は話す。そして、上級グレードのhigh up!は、「move up!に加えて15インチのアルミホイール、パークディスタンスコントロール、レザーステアリングといった更に充実した装備を付加することにより、上級セグメントからのダウンサイジングニーズにも積極的に対応します」と述べる。

その価格は、「国産スモールカーに真っ向から対抗できる競争力のある設定にしました」と正本氏。「まず販売の中核で、全体の約7割の台数を想定しているmove up!4ドアを168万円。そして25%程度を想定している上級グレードのhigh up!を183万円とこの2つのグレードで100万円後半のボリュームゾーンをカバーしていきます」とし、「move up!2ドアに関しては149万円という戦略的に150万円を切る価格設定とすることで、いままで輸入車に興味が無かく、購入を検討したこともなかった国産スモールカーユーザーに、積極的にアプローチしていきたいと考えています」と述べた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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