独フォルクスワーゲン(VW)グループのデザイン責任者を務めるワルター・デ・シルヴァ氏は9月18日都内で開かれた新型コンパクトカー『up!』発表会に登壇し、「今回のプロジェクトはカーデザインというよりも、プロダクトデザイン的なアプローチで生まれた」と述べた。
デ・シルヴァ氏は「up!は非常にシンプルな車、説明を必要としない車といっていい。今回のプロジェクトはカーデザインというよりも、プロダクトデザイン的なアプローチで生まれた。わかりやすい、誰にでもすぐ認識できる車となっている。このプロダクトデザインの原理が、この車に影響を与えた」と解説。
さらに「『ビートル』や『ゴルフ』は自動車の世界ではマイルストーンといわれ、たくさんのベンチマークを受けてきた。そして今回のup!のデザインにも、そのDNAは伝わっている。ゴルフの特徴はCピラーが非常にしっかりしている、頑丈だということで、それがup!との共通点。ビートルの特徴はフロントが親しみやすくフレンドリーで、up!もフロント部分が特徴的で新しい。ということでこのup!も100%VWの車といえる」と強調した。