三菱自動車が9月5日発表した『アウトランダーPHEV』のシステムは、前後にモーターを搭載し、PHEV/PHVとして世界初の四輪駆動となっている。三菱自の中尾龍吾取締役は「あえて四駆システムでやった」と強調する。
中尾取締役は同日都内の本社で開いたアウトランダーPHEVシステムの発表会後、一部報道陣に対し「例えばアメリカでも北部の方とか、ロシアなどヨーロッパでも北の方になれば、やはり四駆を必要とする国がある。やはりそこは我々の特徴でもあるAYC(アクティブ・ヨー・コントロール)といったものも使えることから、あえて四駆システムでやった」と述べた。
また「仕向地によっては二駆でも十分という声もあるし、二駆バージョンも別に問題なくできる。ただ四駆のPHEVというのがまだ世の中にない。やはり、そこはそれもセットで訴求していくというのもひとつのやり方ではある」とも指摘した。
さらに「我々としてはPHEVをたくさん広めていく必要があると思っている。そうした中で我々のような規模の小さなメーカーが売っていくためには、そういうような特徴をもってやっていくことがマーケットとしては一番ふさわしいのではないか」と語っていた。