ボルボカーズ、事故での負傷リスクが50%減…2000年以降

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ボルボ XC60
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安全性能の追求を、車作りの最重要テーマに掲げているスウェーデンのボルボカーズ。過去11年間、ボルボ車のオーナーが事故で負傷するリスクが、大幅に減少したことが分かった。

これは8月24日、ボルボカーズが発表したもの。同社のトーマス・ブロベルグ上級セーフティアドバイザーは、「2000年以降のボルボ車の事故データを調査した結果、乗員が事故で負傷するリスクは約50%減った」と明かしたのだ。

この背景には、ボルボカーズが積極的に市販車へ採用している安全技術がある。米国IIHS(高速道路保険安全協会)によると、ボルボの『XC60』などが装備する「シティセーフティ」は、22%事故を減らす効果を発揮したという。

また、スウェーデンの保険会社、Volviaもボルボの自動ブレーキが追突事故を22%減らしたとのデータをまとめている。

このシティセーフティは、30km/h以下の低速走行時に作動。フロントウインドウ上部に配置されたレーザーセンサーが前方に障害物を検知し、追突の危険があると判断した場合、自動的にクルマを減速・停止させるシステムだ。

ボルボカーズは2012年5月、複数の車が一定の車間を保って自動運転する技術、「SARTRE」の公道走行実験を成功させたばかり。同社のトーマス・ブロベルグ氏は「事故での負傷リスクを、さらに減らす技術を開発中」とコメントしている。

《森脇稔》

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