ベネズエラのカラカスでウィリアムズのデモ走行に臨んだパストール・マルドナド。だが、勢い余った地元ヒーローはスピンを喫してマシンを破損。デモランは2周目で打ち切りとなった。
ベネズエラ初のグランプリウィナー凱旋セレモニーにはフランク・ウィリアムズらも参列、フエルテ・ティウナスの軍事パレード会場において2万人のファンや政府要人の面前で12周のデモを行う予定だった。
ところが会場のコースが予想以上にバンピーだったため、マルドナドはウィリアムズをスピンさせてしまい、縁石にぶつけてサスペンションを壊してしまった。
オリンピック・フェンシングで金メダルを獲得したルーベン・リマルドやインディカーのエル・ビソなど、ベネズエラを代表するアスリートを集めた祭典のクライマックスがF1走行になるはずだった。セレモニーは台無しになるかと思われた窮地を救ったのは、ロドルフォ・ゴンサレスのGP2による8周のデモ走行だった。しかし、ゴンサレスの走行直後に激しい雷雨が襲ったため、マルドナドは再挑戦をする機会を与えられないまま、この日のイベントを終えた。