三菱から8月末に発売される新グローバルコンパクトカー『ミラージュ』は低燃費、低価格、コンパクトで取り回しの良さ、マルチカラーを商品特長としている。
これらの特徴を実現するにあたって、同社グローバルスモールプロジェクト推進本部長の佐藤尚氏は、開発者がこだわり抜いたポイントについてまず軽量化を揚げる。「ミラージュでは軽量化を徹底的に追求しました。そのひとつが高張力鋼板を採用したボディ構造です」とする。
「この構造では、強度区分の違う複数の鋼材を効率的に組み合わせています。その他サスペンションやブレーキなどのシャシー部品、内装、CVTやエンジンのパワートレイン、そして、ボディを極限まで軽量化し、『コルト』と比較し約150kg(Eグレードで860kg)の大幅な軽量化を実現しました」と述べ、「軽さは低燃費の実現に寄与するだけではなく、走る、曲がる、止まるといった運動性能全てに好影響を与え、更に自動車重量税もお得になります」と話す。
次に空力性能は、「フロント、サイド、リア、下回りに至るまで空気抵抗を徹底的に低減させ、コンパクトカーでトップレベルの低Cd値0.27を達成し、低燃費の実現に大きく寄与しています」。
そしてパッケージングでは、「エンジンルームを小型化し、パーツレイアウトを最適化したことで、居住空間は広く、ボディサイズはコンパクトという高効率パッケージを採用しました」という。
最後の軽快な走りは、「小排気量のエコカーは走らないという先入観を覆す、きびきびとした軽快な走りを実現しました。ストレスのない加速、軽やかでありながら安心感のあるハンドリング、よく効くブレーキなど軽量化のメリットを実感してもらえるでしょう」と軽量化があらゆる面に好影響を与えていることを語った。