日産自動車の田川丈二執行役員は7月26日に横浜市の本社で開いた決算会見で、減速が懸念される中国市場での販売について、全体需要は当初見込みを下回るものの、日産の販売そのものは「うまくすれば計画を上回る」との見通しを示した。
田川執行役員は「中国は全体需要、我々自身の販売も同じく(前年比)8%の増加を予想していたが、2012年上半期が終わった時点で全体需要が5.3%増と、8%に届いていないし、年間を通じても5%を下回る可能性も十分にあるのではないか」と述べた。
その一方で「我々の販売は第1四半期(1~3月)が前年同期比12.2%増、第2四半期が同15.9%の増加で、6か月間をトータルすると14%のプラスになる。下期に我々の販売がスローダウンしたとしても、年間目標である8%増については自信がある。うまくすれば計画を上回るということで、シェアについては掲げた目標から上乗せが期待されるという状況」と強調した。
日産の中国での2012年暦年ベースの販売計画は、前年比8.3%増の135万台。シェアは全需見通しが同8.3%の1860万台を前提に、7.3%を見込んでいた。