【ホンダ N BOX+ 発表】きっかけは車いす

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ホンダ・N BOX+
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ホンダは軽自動車“Nシリーズ”の第2弾である、『N BOX+』を発売した。

「もともとは『N BOX』の福祉車両として開発がスタートしました」とは、本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン開発室1スタジオ研究員の山口真生さん。

ホンダの軽自動車レンジの中で、車いすを乗せることができる福祉車両は『ゼスト』しかなく、しかも特殊な車いすしか乗らなかったという。「平等だとか人間尊重とか言っている会社なのに、何だこの体質はということで、今回は、一般的な病院においてある車いすでも乗るようにちゃんと作ろうというのがスタートでした」と当時を振り返る。

そして、N BOXはセンタータンクのレイアウトを採用していることから、「それをうまく使えば床が斜めにできるねと考えたのです」。しかし、と山口さんは話す。「そうしたところで、アウトライン(工場の通常のラインではない)では、値段が高くなってしまいます。そうであればインライン(他のモデル同様工場のライン)で流せるようにしようと考え、その計算をしたら、値段は他社並みでしかなかったのです。であれば、ほかの魅力をつくろう、ということで始まったのが今回のプロジェクトなのです」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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